「ザっ、ベスト・ヒットUSA 司会の小林克也ですっ」
 さて、今晩お送りしますのは1971年の夏に箱根でぶたれたピンク・フロイドのライブです。
 1960年代後半に湧き起こったサイケデリック・ムーブメントの中で代表的なイギリス人のバンドがピンク・フロイドでしたが、デビュー・アルバムを制作した時のリーダーであったシド・バレットが薬でイカれてから、バンドは四苦八苦して喰い繋ぐ努力を傾けましたね。
 まっ、1973年にリリースしたアルバム『狂気』がアメリカで売れて、彼らも世界的なメジャー・バンドに成り上がりましたが、兎に角、彼らは最後まで素人っぽかったですねぇ。
 デジタル加工が当たり前にできるようになった今日、彼らの努力してきた音作りなんつうのはホントにこけ脅かし的なもんばっかでしたが、東京が初夏の陽気でムンムンした空気となると、なぜかこの限りなくアマチュア臭くダサかったバンドのことを憶い起こすんです。
 結局、彼らが長い年月拵えてきた楽曲なんつうのは、今聴くと退屈でシャアないんですが、私が学生の頃無かったヴィジュアル機器の発達で、改めて往年のバンドの姿を視ると、あぁわが青春・・ってな気もちになっちゃう訳です。
 まっ、今時、このバンドを聴くっつう人は無いでしょうが、一つの回顧録として採り上げました・・・