先の総選挙で自民党の現職幹事長が選挙区で落選するといった前代未聞の結果を見た。

 選挙期間中の中傷誹謗が凄まじかったと落選した当人が陳弁している。

 甘利明衆議は河野洋平さんが起ち上げた新自由クラブから政界に出馬した人で、河野さんと等しく神奈川県下に選挙区を構えている。

 その甘利衆議が河野さんの息たる太郎衆議に対して先の党総裁選に臨み、真っ先に岸田文雄擁立の声を挙げた。

 甘利衆議も河野太郎衆議も麻生派に属するだけに、甘利衆議が真っ先に岸田擁立の声を挙げたのは派閥のボスが使嗾したものだと考えることは、総裁選後甘利衆議が幹事長に就いたことを論功行賞の結果と考えることと筋を貫かせる。

 しかしながら、甘利衆議が派閥のボスにせっつかれて太郎衆議に弓を弾いたことは、太郎衆議の浮沈に利害関係を強くする人らからすりゃあ黙ってられない仕儀であり、西湘の旧家と言われる河野家は太郎衆議の祖父・河野一郎の時代、邸がヤクザ者に放火される事件を見ただけに、灰汁の強い人柄であった一郎衆議の時代から陋巷に犇めく人らとの因縁が続いていたとて、それもまた保守政治家の宿命であろう。

 であるからこそ、太郎衆議の父が興した新党から政界に進出した縁を持ちながら、息の総裁選立候補に抗った甘利衆議はそうした連中の的にかけられたものと思われる。

 そうした点が甘利衆議の選挙区落選の真相であったならば、地下経済に暗躍する勢力のわが国社会における抜き差しならぬ影響力に国の将来を暗くする絶望感を禁じ得ない。

 そこで、更に気になる先の総選挙の結果において、立憲民主党の黒岩宇洋前衆議が自民党の斎藤洋明衆議に1万票の大差で敗れたことだ。

 惜敗率も大きく縮めた黒岩候補は比例復活もならず議席を失ったが、前々回の総選挙で黒岩前衆議は斎藤衆議に僅か50票差で競り勝っていただけに不自然さを感じる。

 まして、前々回の総選挙後は黒岩前衆議のメディアへの露出度が非常に大きくなっていただけに尚更の感を深くし、斎藤衆議がまた麻生太郎衆議の学習院大学での後輩となる麻生派の議員だけに妙を感得する。

 先の総選挙における黒岩候補の大差での敗北には何らかの"工作"が効いた結果ではなかったのか知らん・・・

 しかしながら、利害関係を深くする一部の人間らの画策・行動で地域の代表の議席が左右されることは議会制民主主義の根本を蝕むこととなり、選挙を棄権する大衆を拡げる傾向下にて益々政治に対する無力感を強くさせ、惹いて国のファッショ化、逆に共産化への傾斜に拍車をかけることとなろう。


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